「今回はイマイチだったな」
イベント・研修・会議が残念な結果に終わってしまった経験が
たくさんあります。
振り返ってみると、そんな時は
この「5つの目」のどれかが欠けていたと反省しています。
場をつくるときは、
自分の目をあちらこちらに飛ばすことが大切。
いろいろな人、場所、立場の目になる。
難しいけど、効果のある5つの目について、
今日は書きます。
目とは、
①相手の目(相手が私を見る目)
②自分の目(私が相手を見る目)
③第3の目(相手と私を見る第3の目)
④時間軸の目(過去と未来を行ったり来たりする目)
⑤内省の目(自分が自分の内を見る目)
「視点」という言い方もありますが、
私は「目」の方がしっくりきます。
まずはざっくりとそれぞれを説明して、
その後、実例でお伝えします。
【ケース1】は失敗例
【ケース2】は成功例 です。
①相手の目(相手が私を見る目)
②自分の目(私が相手を見る目)
は、目と対象が相互関係です。
◯参加者
⇆講師・ファシリテーターの自分
だったり、
◯対象となる人
⇆私たち主催者・このイベントの広報物
みたいな。
③第3の目(相手と私を見る第3の目)は、
少し高いところから俯瞰する、
他者のまなざしです。
講師が誰か1人の質問に応じていていて、それを見ている人は第3の目。
対象となる人かどうかに関わらず、講座の情報を見聞きする人も第3の目。
また、それを開催することで社会に与える影響も、時に当てはまります。
④時間軸の目(過去と未来を行ったり来たりする目)は、
現在地を軸にして、未来を想像したり見通したりする目。
過去にさかのぼって今との変化を感じる目もあります。
before afterの意識でもあります。
⑤内省の目(自分が自分の内を見る目)
これはそのまま。内省です。
======================
【ケース1】失敗例
行政職員対象のマネジメント研修で
人事課担当職員の「私」と、講師を務める「私」の場合
======================
▶研修前 (人事課担当者「私」の気持ち)
「毎年恒例のマネジメント研修。
3年連続だけど同じ講師と内容でいっかな。
→ 欠(④時間軸の目 複数回目の受講かもしれない職員にとって、ブラッシュアップの機会が失われるのでは?)
「マネジメントなんて言葉、誰でも分かるし、研修内容も講師プロフィールも別に要らないよね」
→欠(①相手の目 初めてうける方には分かりにくい。たとえ職場の研修であっても期待感をもって臨みたいのでは?)
→欠(③第3の目 この講師と内容、昨年度ボク受けたな。毎年同じって…ちょっとは人事課も工夫してくれたらいいのに。)
▶研修中(講師の気持ち)
「今日は120分のパワポ資料を90分でしゃべらないと。スライドを少し飛ばそう。」
→欠(②自分の目 目の前の受講者の表情や仕草から「納得感」が伝わってくる?)
▶質疑応答中(講師の言葉)
「それは、すごくいい質問ですね!・・・・・ということです。
はい、今度はそちらの方。」
( 「先生、〇〇〇の場合は、どうですか?」 )
「あー・・・それは、さっきのスライドの中に答えがありましたよねー。その場合は…」
→欠(③第3の目「聞いてなかった?」って言われてるみたい。あの人かわいそう。私も質問するのやめとこう。)
======================
【ケース2】成功例
町内の夏祭り実行委員会の会議で、
ファシリテーターを務める「私」の場合
======================
▶会議前 会議室をセッティングしながら…
昨夜から娘が熱を出して義母に看病を任せている。正直気になる。
あ~私、気持ちがザワついてるな。
←⑤内省の目
深呼吸してリセットしよう。
同じように、予定をやり繰りして来てくれる人がきっといる。
参加者が気持ちよくいられるよう笑顔でお迎えしよう。
←①相手の目
▶会議中(役員Aさんの発言時)
(Aさん「そもそも、この祭りってやる意味あるんですか?」)
「”祭りをやる意味”。そうですね、一番大切な部分ですね。
では、良い機会なのでみんなで考えてみましょう。Aさん、ありがとうございます。」
←①相手の目 ←③第3の目
▶会議終了時
「今日の会議は、町内の夏祭りを開催する意味をみんなで出しあいました。とても良い意見の発散ができたと思います。(全員の表情を確認)
←②自分の目
「このホワイトボード板書と会議風景の写真を議事録とともに町内回覧しませんか。
来年役員をされる方にとっても、祭り当日に当番をされる方にとっても、役に立つのではないかと思います。」
←③第3の目
←④時間軸の目
以上。
ほぼノンフィクションのケースでした^^
そしてら、最大のポイント。
5つの目の動きが良くなるために一番重要なのは、
自分の心身の状態です。
健康第一。
では、また。明日も良い日でありますように。
#視点
#5つの目
#会議
#イベント企画
#講座
#講師