よりみちぷらす

20年教育機関で働いた後に転職した40代母の寄り道

場づくりは、自分の目を4方向に飛ばしたい

「今回はイマイチだったな」

イベント・研修・会議が残念な結果に終わってしまった経験が

たくさんあります。

振り返ってみると、そんな時は

この「5つの目」のどれかが欠けていたと反省しています。

 

場をつくるときは、

自分の目をあちらこちらに飛ばすことが大切。

いろいろな人、場所、立場の目になる。

難しいけど、効果のある5つの目について、

今日は書きます。

 

目とは、

①相手の目(相手が私を見る目)

②自分の目(私が相手を見る目)

③第3の目(相手と私を見る第3の目)

④時間軸の目(過去と未来を行ったり来たりする目)

⑤内省の目(自分が自分の内を見る目)

 

「視点」という言い方もありますが、

私は「目」の方がしっくりきます。

 

まずはざっくりとそれぞれを説明して、

その後、実例でお伝えします。

【ケース1】は失敗例

【ケース2】は成功例 です。

 

①相手の目(相手が私を見る目)

②自分の目(私が相手を見る目)

は、目と対象が相互関係です。

 

◯参加者

 ⇆講師・ファシリテーターの自分

だったり、

◯対象となる人

 ⇆私たち主催者・このイベントの広報物

みたいな。

 

③第3の目(相手と私を見る第3の目)は、

少し高いところから俯瞰する、

他者のまなざしです。

講師が誰か1人の質問に応じていていて、それを見ている人は第3の目。

対象となる人かどうかに関わらず、講座の情報を見聞きする人も第3の目。

また、それを開催することで社会に与える影響も、時に当てはまります。

 

④時間軸の目(過去と未来を行ったり来たりする目)は、

現在地を軸にして、未来を想像したり見通したりする目。

過去にさかのぼって今との変化を感じる目もあります。

before afterの意識でもあります。

 

⑤内省の目(自分が自分の内を見る目)

これはそのまま。内省です。

 

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【ケース1】失敗例

行政職員対象のマネジメント研修で

人事課担当職員の「私」と、講師を務める「私」の場合

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▶研修前 (人事課担当者「私」の気持ち)

「毎年恒例のマネジメント研修。

3年連続だけど同じ講師と内容でいっかな。

→ 欠(④時間軸の目 複数回目の受講かもしれない職員にとって、ブラッシュアップの機会が失われるのでは?)

「マネジメントなんて言葉、誰でも分かるし、研修内容も講師プロフィールも別に要らないよね」

→欠(①相手の目 初めてうける方には分かりにくい。たとえ職場の研修であっても期待感をもって臨みたいのでは?)

→欠(③第3の目 この講師と内容、昨年度ボク受けたな。毎年同じって…ちょっとは人事課も工夫してくれたらいいのに。

 

▶研修中(講師の気持ち)

「今日は120分のパワポ資料を90分でしゃべらないと。スライドを少し飛ばそう。」

→欠(②自分の目 目の前の受講者の表情や仕草から「納得感」が伝わってくる?)

 

▶質疑応答中(講師の言葉)

「それは、すごくいい質問ですね!・・・・・ということです。

はい、今度はそちらの方。」

( 「先生、〇〇〇の場合は、どうですか?」 )

「あー・・・それは、さっきのスライドの中に答えがありましたよねー。その場合は…」

→欠(③第3の目「聞いてなかった?」って言われてるみたい。あの人かわいそう。私も質問するのやめとこう。)

 

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【ケース2】成功例

町内の夏祭り実行委員会の会議で、

ファシリテーターを務める「私」の場合

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▶会議前 会議室をセッティングしながら…

 

昨夜から娘が熱を出して義母に看病を任せている。正直気になる。

あ~私、気持ちがザワついてるな。

⑤内省の目

 

深呼吸してリセットしよう。

同じように、予定をやり繰りして来てくれる人がきっといる。

参加者が気持ちよくいられるよう笑顔でお迎えしよう。

①相手の目

 

▶会議中(役員Aさんの発言時)

(Aさん「そもそも、この祭りってやる意味あるんですか?」)

 

「”祭りをやる意味”。そうですね、一番大切な部分ですね。

では、良い機会なのでみんなで考えてみましょう。Aさん、ありがとうございます。」                 

①相手の目              ←③第3の目

 

▶会議終了時

 「今日の会議は、町内の夏祭りを開催する意味をみんなで出しあいました。とても良い意見の発散ができたと思います。(全員の表情を確認)    

②自分の目

 

「このホワイトボード板書と会議風景の写真を議事録とともに町内回覧しませんか。

来年役員をされる方にとっても、祭り当日に当番をされる方にとっても、役に立つのではないかと思います。」

←③第3の目

④時間軸の目

 

以上。

ほぼノンフィクションのケースでした^^

 

そしてら、最大のポイント。

5つの目の動きが良くなるために一番重要なのは、

自分の心身の状態です。

健康第一。

 

では、また。明日も良い日でありますように。

 

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