よりみちぷらす

20年教育機関で働いた後に転職した40代母の寄り道

「1」ではなく「〇〇さん」

前々回から

「講座やセミーで、参加者が主体的に参加できるための工夫やコツ」

について、書いています。

 

今日は、私が大切にしている4つの中のひとつ、

「個」の尊重について。

 

これは、主催者(講師)が参加者に対して

「●●人の中の1人」ではなく「〇〇さん」という意識を持つことです。

 

私は何百回とイベントや講座を開催しているのですが、

企画⇒集客⇒開催を繰り返していると、ついつい

「あー、〇〇人しか集まらなかったな」とか

「定員の5倍以上の申し込み!」とか、

人数に一喜一憂してしまいます。

(もちろん、申込人数は企画内容の質を上げるための大切な判断材料ではありますが)

 

でも。

申し込みした方にとっては、

100人の中のひとりだろうが、3人の中のひとだろうが、関係ない。

「私は私」なんですよね。

 

そして、思いのほか人数が少なかった時は要注意なのですが、

主催者や講師が内心こっそり持っているザンネン感は、意外と参加者に伝わります。

そして、主催者のモチベーションは良くも悪くも参加者に感染する。ほんとに。

残念な気持ちを持ってしまうことは仕方がないのですが、それを

「大切なのは、目の前の参加してくださる方」という気持ちで、

しっかりとリセット&上塗りすること。

とても大切です。

 

さらに。名前です。

大人数のセミナーでは難しいのですが、

可能であれば、参加者の名前は機会があればお呼びしたいと思っています。

せめて、セミナーの受付や、オンラインであれば最初の音声確認時だけでも。

 

やっとここで「参加者の主体性」の話ですが・・・

 

人は自分の名前を呼ばれると「主体性」のスイッチが入ります。

 

例えば、顔を見ながら

「資料はお持ちですか」と声をかければ済むところでも、

「〇〇さん、資料はお持ちですか」と名前を入れて伝える。

やりすぎるとクドイのですが、名前を呼ぶという行為には

「あなたに対して関心を向けていますよ」というメッセージが含まれます。

そして、なじみ深い自分の名前を呼ばれると、人は

「わたしのことを承認してくれている」というポジティブな気持ちが湧いてきます。

心理学用語でネームコーリングと呼ばれています。

 

相手に対する尊敬と感謝の気持ちを込めて「〇〇さん」と名前を呼ぶ。

そして、大勢の中の1人ではなく、その人「個人」を尊重する気持ち。

大切にしたいです。

 

それではまた。

明日も良い日でありますように。

 

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